シューカツNAGANO応援隊

自分の 「好きなこと」を大切にしよう株式会社スープアンドイノベーション代表取締役社長・室賀 康さん

室賀 康さん

学んできた分野とは違う仕事に

現在、県内に2店舗、県外に34店舗のスープ店チェーン「ベリーベリースープ」を展開する会社を経営していますが、私が大学で学んだのは工学部の情報工学科。卒業後は金融機関に就職して、3年間勤めました。それぞれお互いに全然関連がなさそうですけど、これまでやってきたことは、今の仕事に本当に役に立っているんです。

私は高校から一貫して理系で学んできたのですが、それとは別に、学生時代にファミリーレストランのチェーン店でアルバイトをしていたのがきっかけで、この業界に興味を持ちました。金融機関に就職したのは社会への貢献度が高い仕事をしたいと思ったからです。

定年まで同じ職場で働き続けよう、と最初は思っていたのですが、外食チェーンへの興味は色あせることがありませんでした。既存の会社に再就職するのではなく、自分でチェーン展開する会社を興そうと考えたのは、自分の思い通りに運営できる店を広げたいからです。

また、一つの店ではなく、チェーン展開を目指したのは、信州の野菜をさまざまな地域でアピールできるからです。もし、既存の会社に入ったとして、そういうことができるようになるまでには何年かかるか…いや、できるかどうかさえ分かりませんからね。

今後も長野が本拠地 メリットは大きい

ベリーベリースープ店舗外観

3年で会社勤めを辞めてからは、さまざまなチェーン店で働いて開業資金をためながら、それぞれの店のやり方を学びました。同時に、どのような種類の料理を出すチェーンにしたらいいか、ということも考えました。そしてたどり着いたのが、「女性を主なターゲットにした、ご飯に合うスープ」の店舗です。

スープには多くの野菜が使えるし、競合する店舗もカレーライスや牛丼など他の料理ほどは多くない。女性たちにとって「白飯に合うメニュー」の選択肢が少ない。そうした点で、スープにはこれからの広がりも期待できるし、面白みもあるんです。

2009年に長野市街地の中央通りに1号店を出してから全国展開を進め、現在はスープ業界で2位に付けています。全国にチェーン展開する会社は、本拠地を東京に置いているところが多いのですが、弊社は今のところ、拠点を移すつもりはありません。

東京を拠点にするメリットは何と言っても交通の便です。ところがその点でも長野は決して悪くないんです。私は店舗回りや新規出店の打ち合わせ、商談などでほぼ毎日、全国各地に出向いていますが、新幹線やまつもと空港からの空路を使えば、大抵の地域に行けます。沖縄に日帰りで行ったこともありますよ。

思いの大きさが、いい仕事につながる

ベリーベリースープ

弊社が展開する「ベリーベリースープ」は、フランチャイズ店が多く、今も出店を希望する方に説明する機会は多くあります。説明会は東京でも長野でも開くのですが、長野まで来る方は「本気度」が違うと感じています。長野に本社があることで、出店が成功する確率が高くなるメリットもあると言えますね。

また、新しいメニューを開発する上でも、夏はとても暑く、冬はとても寒いという長野の内陸性気候は都合がいい。信州の野菜を調達するにも長野がいいのは言うまでもありませんね。そうした点で、やはり本拠地を移す理由はないんです。

会社を興し、大きくしていく中で、経営のことや流通のこと、経済のことなどを必然的に勉強することになりました。一方でチェーン店を運営するためのコンピューターシステムなどは、自分が勉強してきたことを生かしています。

そんな私が、これから就職活動に臨む皆さんに言えるのは「自分の好きなことを仕事に選び、その分野で学んできたことを生かせばいい」ということ。仕事に真剣に向き合うには「これが好きだ」という気持ちは大切です。弊社が社員を採用する時も、その思いの大きさを確かめるところから始めています。

  • 室賀 康さん株式会社スープアンドイノベーション代表取締役社長
  • 1979年生まれ、長野市出身。長野工業高ー信州大工学部卒。県内の金融機関に就職し、3年間勤務した後に退職。2009年に株式会社「スープアンドイノベーション」設立。スープ専門店「ベリーベリースープ」を全国に展開している。
このページに関するご質問及びご意見は、長野県 産業労働部 労働雇用課 雇用対策係までご連絡ください。
電話:026-235-7201 / FAX:026-235-7327 / Eメール:shukatsu@pref.nagano.lg.jp
しあわせ信州